着物は、現代においてその人気が復活しつつあり、古典的かつ伝統的なデザインにインスパイアされた着物が登場している。着物はよりファッショナブルになり、近いうちに、ファッション業界で完全復活するかもしれない。特に東京などのファッション都市では、着物ブームが到来し、あちこちに着物屋さんができているようだ。

とはいえ、着物の種類は多岐にわたるので、初心者がいきなりトライするのは難しいかもしれない。そこで、本記事の出番だ。振袖と打掛の区別がつかなくても大丈夫。以下の人気和装スタイルを参考にしながら、着物についての理解を深めていこう。

 

  1. 浴衣

最もフォーマルではない和服。薄手の木綿でできているので、夏祭りや海水浴の後、カジュアルな場面でよく着られる。風通しのよい生地と多彩なデザインであるため、夏祭り以外でも親しまれるようになった。下駄や帯、巾着などを合わせることが多く、男女ともに着用できる。男性用の浴衣は、基本的にシンプルなデザインで、どれも構造が似ている。一方、女性用の浴衣は、花や動物をモチーフにした鮮やかなデザインで、よりカラフルなものが多い。

 

  1. 小紋

     

小紋は、カジュアルでありながら洗練された和服なので、ショッピングや演劇など、どこへでも着ていくことができるだろう。ポリエステル製の小紋は、涼しい季節に着ても暖かく、洗濯機で洗えるので、最近とても人気が上昇している。また、色や柄のバリエーションが豊富で、同じ柄が何度も出てくるデザインも魅力的だ。和服初心者にまさにお勧めで、日本では日常的に着ている女性もいる。

 

  1. 訪問着

訪問着とは、文字通り、何らかの場に着ていく社交着のこと。結婚するときに贈られるのが伝統的だが、未婚の女性でも特定の場面で着用する。冠婚の場やレセプション、フォーマルなイベントに適している。デザインとしては、絹の素材と、肩から全体に広がる繊細な柄が特徴的である。

  1. 付け下げ

付け下げは、本麻の着物をよりカジュアルにしたもの。パーティーや宴会など、セミフォーマルな場で着用されることが多い。デザインはとても繊細とされていて、腰の下だけに見られることがほとんどだ。ただし、もはや衣服のスタイルだけでフォーマルさが決まるわけではなく、小物でコーディネートをスタイリングすることも多い。

 

  1. 振袖

振袖は、未婚の女性にとって最もフォーマルな衣服とされている。袖は平均39~42cmとかなり長め。鮮やかで生き生きとした色や柄が施され、若々しくも洗練された印象を与えてくれる。たいていの場合、その年に20歳になる若者が大人になることを祝う「成人の日」に着用される。